仕事の流儀著者:茶山

-EP.6- 仕事に対する心構えⅡ 

1. はじめに

 近年、政府主導の働き方改革推進や新型コロナ対策等により、従来の自宅から会社への通勤を伴う一般的な働き方を改め、出社を伴わないテレワーク、リモートワーク、在宅勤務等と呼ばれる新しい働き方を採用する企業等が増えてきました。
 そこで、このような出社を伴わない働き方をする社員の方は、自宅でどのような服装で働いているのかということが少し気になり、今回は標題と絡めて考えてみました。 

2. 仕事に対する心構え

 (1)米岡光子さん(接遇マナーインストラクター)の投稿から
 仕事着は勝負服。作家の故向田邦子さんは、家でゴロゴロしていても、いざ書き出すとなると仕事着に着替えたそうです。上質な素材と体になじむ良い仕立ての服を選び、それを「勝負服」と呼びました。
 仕事は真剣勝負。だから勝負服には元手を掛けたと言います。ビジネスの場で何をどう着るかは、好きだから、着たいからではなく「勝負服」の精神を持つべきです。

 (2)「おしゃれ」と「身だしなみ」について
 社会人としての「おしゃれ」と「身だしなみ」について考えてみましょう。まず、年齢を重ねると、冠婚葬祭の儀式や各種会合に参列する機会も多くなります。その際、着用する服装には、一定の決まりごとがあり迷うことがあります。特に「平服での出席案内」には注意が必要です。平服の意味は、儀礼的な場では、略礼装のことを指します。
 また、勤務時の服装にも「身だしなみ」として一定の約束事があるように思います。そこで「おしゃれ」と「身だしなみ」の違いを、理解しなければなりません。
「おしゃれ」は、自分の好きな服を自分流にアレンジして着るという自由な感じですが「身だしなみ」は、相手に好感を持たれるような服装をすること。自己主張の道具ではなく相手から信頼される服装を身に着けることです。
 
 当社の社員として真剣に仕事に取り組むための身だしなみについて、昨今の風潮に流されることなく、各位が服装に気を配り、カラー染のロングヘアーや耳・鼻ピアス、刺青等が顧客や関係者等に受け入れられるのか考えてみることも大切かなと思います。

3. おわりに

 日本人は、儀礼的な場等で、とても失礼な服装をしていても、口では何も言いませんので、「こんな格好ですいません。」と言えば「別に構いませんよ。」と言ってくれると思いますが、心の中は違うということをわきまえましょう。(TPO)

担当:茶山顧問