仕事の流儀著者:茶山

-EP.5- 仕事に対する心構えについて

 暑中お見舞い申し上げます。
 いよいよ夏シーズン到来です。警備部門では、夏祭りや花火大会、各種イベント等に伴う夏季ならではの交通誘導・雑踏警備の需要が見込まれるところですが、勤務に当たっては、熱中症に十分注意したいものです。

1. はじめに

 「人生意気に感ず 功名誰か復た論ぜん」
 中国唐時代の「唐詩選」という詩集の冒頭を飾る詩文の一節で、魏徴(ぎちょう)の作として、よく知られた言葉であります。
 概意は、人は自分と意気投合する者の心意気に感じて仕事をするものであり、自己の金銭欲や名誉欲、打算で動くもので無いといったくらいの意味です。今回はこの言葉をベースに、標題について考えてみたいと思います。 

2. 仕事に対する心構え

 ある人が、建築現場で、煉瓦を積んでいるA、B、C三人の作業員それぞれに「何をしているのですか。」と尋ねたところ
   Aは「見れば分かるだろう。親方に積めと言われたから煉瓦を積んでいるんだ。」
   Bは「1時間千円で働いているんだ。」
   Cは「素晴らしい建物を作るための基礎となる煉瓦を積んでいるんだ。」
と答えたそうです。
 私がもし、この三人のなかから仕事を頼むとすれば「Cさん」に頼みます。理由は仕事に対する心構えです。
  Aは、「他人に言われたから仕事をしている。」…立派な仕事は望めません。
  Bは、労働を単に金銭に換算して、仕事に何の喜びも感じていません。
  Cは、仕事を通して、素晴らしい建物を造るという目標と使命感を持っています。こういう人は、きっと自分の仕事に創意工夫をこらして立派な建物を造ってくれるものと思います。

3. おわりに

 日々の業務の中で、私達も目標と使命感を忘れず、創意工夫を重ねて励みたいものと思います。

担当:茶山顧問