人間関係仕事の流儀著者:茶山

-EP.15- 新年を飛躍の年に

1.はじめに

 令和5年も1月を過ぎて、早くも2月に入りました。プロ野球では春のキャンプが本格化し官庁や一般企業等では、春の人事異動が取り沙汰される時期になりました。当社においても、この2月4日に社長から、人事や就業規則等の改変について示されたところですが、今回は「社内における信頼関係の醸成について」考えてみました。
  

2.「信無くば立たず」

 この言葉は、論語に著わされている言葉です。論語は、中国の春秋時代の思想家「孔子」とその弟子の言動を記録した書物でありますが、この言葉の概意は、孔子が弟子から「政治の要点」を問われたときに
 ①食糧を十分にし ②軍備を十分にし ③民衆の信頼を得ること
の三つを挙げ、そのなかでも最重要な要点は「民衆の信頼」と説いたとあり、これに由来する言葉であります。この「信」は「信用」、「信頼」の意味ですが、大切さは政治の世界だけでなく、商取引や職場関係、個人の日常生活等全般に通じる重要な要点であります。

3.信頼を得ることの大切さ

 契約社会のなかで、商取引上の債権債務を順守しない会社や個人等との商取引は、成立しませんし、会社運営のなかで、社長、役員等は、いかにしてお客様や株主等からの信頼、信用を得ることができるかについて腐心しています。
 社内でも、社員同士が相互に安心した状態で、頼りにしあえる関係(信頼関係)があれば
  ◎コミュニケーションがとりやすくなる。
  ◎自分の意見が言いやすくなる。
  ◎サポートしてもらい易くなる。
  ◎社員の定着率が上がる。
等の効果が見込まれ、業績の向上につながるものと考えられます。

4.信頼を獲得するための心掛けとして、次の項目を挙げて見ました。

(1)人間的な信頼を獲得するためのマナーとして

 ①率直に話をする。嘘をつかない。
 ②他者を尊敬する。
 ③正しい倫理観を持つ。
 ④帰属意識を持つ。
 ⑤行動に透明性を持つ。

(2)業務で、能力的な信頼を獲得するためには

 ①結果を出す。
 ②現実を直視する。
 ③より上を目指す。
 ④期待を明確にする。
 ⑤責任を果たす。

(3)皆さんにも、是非一考をお願いします。

 

担当:茶山顧問