仕事の流儀季節たより著者:茶山

-EP.1- 6月の和風月名「水無月」に寄せて

 年の中間「6月」を迎えました。この月の和風名には諸説ありますが、田に水を張る時期で、田んぼ以外の所には水が無くなることから「水無月」と呼ぶようになったとも言われています

 さて、今回はこの月の中旬に、太公望お待ちかねの「鮎釣り」が解禁されることから珍しい話ではありませんが「鮎」に因む話題を取り上げました。

1.鮎の一生

 鮎は河川でふ化すると一旦河口に下がり、塩分や水温を調整しながら越冬し、水温が高くなる春を待って産卵のため遡上します。そして、秋になると産卵を終えて河川を下り(落ち鮎という。)僅か1年の生涯を終えるので「年魚」とも呼ばれます。

2.鮎の習性等

(1)鮎は短命であることから、一般にお祝いごとには使われない風習があります。

 しかし、美形と美味は折り紙つきで、手取川や隣県の富山県庄川峡、福井県九頭竜川の鮎等は有名です。

(2)鮎の習性には他の魚には見られないいくつかの特徴があります。

 ①自分の縄張りを作り他の魚の侵入は許さない。
他の魚が自分の縄張り内に入ってくると、体当たり等の攻撃で追い出す。この習性を利用した「友釣り」という釣り方は広く知られています。
 ②鮎には雨天の予知能力があります。
雨天が近いと察知するや、川底の小石や藻草をたくさん食べて、自分の体重を増やし、河川の増水で流されないように準備する。天気を占うことができるので、鮎という漢字には魚へんに占という字をあてたという説もあるくらいです。

3.考察

 日々の業務の中で、私たちも鮎から学ぶべきことがたくさんあるように思います。
 

担当:茶山顧問