-EP.26- 北陸新幹線の金沢〜敦賀間の開業と警備業
1.概 要
本年3月16日、北陸新幹線の金沢駅と敦賀駅間が開業となりました。これで、北陸三県富山、石川、福井の県都が、高速鉄道網で結ばれることになり、首都圏を取り込んだ人の往来や物流などが、より活発になることが見込まれ、文化、経済面での好影響に期待が高まることとなりました。
今回は、標記について考察しました。
2.新幹線の敦賀駅開業効果について
(1)新幹線の速達性
北陸新幹線の時刻表から、東京発6:16の「かがやき501号」を例にみますと、富山駅8:24発〜金沢駅着発8:45〜福井駅着9:13〜敦賀駅着9:34とあり、この間の所要時間を計算しますと、東京と敦賀間は3時間18分で、北陸三県内では、富山と金沢間21分、金沢と福井間28分、福井と敦賀間21分となります。実に、富山と敦賀間を1時間10分で結ぶことになるのです。
(2)警備業に及ぼす効果
警備業にも新幹線効果が期待できるものと思われます。具体的には、列車内の巡回警備業務や列車の見張り等の業務が増加しておりますし、北陸三県内の人や物の往来が、より活発化し、文化・スポーツ面の交流により、各種行事や催事、スポーツ大会等のイベントが増加して、施設警備や交通誘導、雑踏警備面での需要が増える効果が期待されます。
3.警備的な側面
北陸新幹線は、首都圏から不特定多数の人を運んできます。外国人も含めて老若男女を問わず、ビジネスや観光、帰省等それぞれの目的でやってくる人達ですが、警備員としては、やはり、社会の安全・安心を守る立場からの見方も必要になってくるところであります。
これらの人の中には、「犯罪性のある人」例えば「闇バイト」でお金を騙し取りに来る人やテロを目論む人もいるかもしれないといった負の側面に対する見方であります。
今後も、施設、雑踏・交通誘導警備を問わず、警備員各自の現場における不審者や不審物は見逃さないという心がけが、大きな事件事故の防止につながるものと思っております。
担当:茶山顧問