時事問題著者:茶山

-EP.7- 国家について

1. はじめに

 県内の新型コロナウイルス感染者の状況は、本年7月中、1日当たりの感染者が過去最高となる1,776人を計上する日(27日)もあり、第7波を構成し、収束の兆しも見えず8月に入りました。ワクチン接種や三密の回避等「うつさない」「うつらない」ための基本的な対策を続けて健康保持に努めましょう。

 さて、ロシアがウクライナに侵攻してから約半年になります。この戦争で、兵士、民間人、老若男女を問わず多くの人命が失われる事態をマスコミ等が報道しております。双方の主張は自分の国家を守るというのみで平行線を辿っており収束は見通せない状況が続いております。
 日本でも戦争の記憶として、8月は広島(6日)、長崎(9日)の被爆や終戦記念日(15日)等の歴史があり、平和を考える月でもあります。今回は、日本国が有する日本国憲法(平和憲法)を考える上で、基礎となる一般的な国家の意味について取り上げました。

2. 国家について

 (1)国家の三要素
 国家が成立するには、①主権 ②領域(領土、領海、領空)③国民 の三要素が必要であります。

 (2)主権とは
 主権とは国が持つ最高の権力のことです。
 統治権ともいわれ国民や領域を支配する権利を指し、その意味について、対外的と対内的に分けて、対外的には他国からの干渉や制約を受けず独自の意思決定を行う権利で独立権を意味し、対内的には国政の最終決定を行う権利と説明されております。

3. おわりに

 ロシア・ウクライナ戦争の原因については、世界でも自由主義国家と共産主義国家の見解は異なっており、一方的にロシアが、国際間の約束を守らないために発生したと見る前者陣営の日本や米国、英国等はロシアに制裁(経済的)を継続しているところです。
 なお、最近の世界情勢の中で、中国が、台湾を武力で統一するための不穏な活動を活発化しており、両者間で戦争状態が発生すれば、地勢的にも日本が巻き込まれる状況になることが懸念されており、注視していく必要があります。

担当:茶山顧問